ハイドロカルチャーの水やりに必ず入れたい!『メネデール』の特徴

この記事では、観葉植物の室内専用育成方法ハイドロカルチャー(水耕栽培すいこうさいばい)に使われる活力剤「メネデール」について解説します。

室内で育てるハイドロカルチャーは、肥料などの栄養管理や日照管理などをおこたるとすぐに植物が弱ってしおれたり葉の色が薄くなってしまいます。

毎日の水やりと一緒にあたえるだけで栄養の吸収や光合成を助け、芽や根が出るのをうながしてくれる活力剤がメネデールです。

メネデールの特徴と使い方、液体肥料との違いを紹介します。

目次

メネデールとは?

植物の生長に欠かせないミネラル分である「鉄分」を主成分とし、根から吸収されやすいイオンの形で含む植物用の活力剤です。

植物にとって鉄分は成長に欠かすことの出来ない成分で、発根を促し株が元気に育つようになります。株自体が弱った時の活力剤としてはもちろん、さし木、種まき、植え付け、植え替えなど株を増やすときに使うと発根を促してくれるので、失敗が少なくなります。

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肥料でも農薬でもないので肥料焼けなどのダメージを気にすることなく、毎日の水やりに使えます。

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メネデールの特徴

植物の毛根はミネラル分をイオン化して吸収します。メネデールは、鉄分を「二価鉄にかてつイオン(Fe++)」と呼ばれるイオンの形で含む水溶液なので、効率的に吸収することが出来ます。

メネデールの特徴

  • 葉緑素の生成を助け光合成を活発にする
  • 切り口や傷に膜を作り保護する
  • 芽や根が出るのを促す
  • 水分や栄養分の吸収を助ける

鉄分は光合成を行う葉緑素ようりょくそを作るための材料にもなります。室内育成のハイドロカルチャーは日照不足になりやすく鉄分不足におちいり、葉の色が薄くなりがちです。吸収しやすい鉄分をあたえることにより、葉緑素を生成し元気を取り戻します。

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植物の緑色は葉緑素の色です。不足すると光合成ができなくなり弱ってしまいます。

メネデールには、植物の切り口や傷ついた部分からにじみ出る物質と結合して膜のようなものを作る働きがあります。挿し木の水差しなどでメネデールを使うと、切り口を保護すると同時に新しい根の発生を促します。

メネデールの使い方

メネデールは通常50〜200倍、基本的に100倍程度に希釈して使います。水1リットルに対してキャップ1杯(10ml)で100倍希釈になります。

通常は1週間に1度程度で十分ですが、ハイドロカルチャーの場合は土植えと違い、土に含まれるようなミネラル分がありません。少し薄めのものを毎回の水やりと一緒にあたえるくらいで丁度良いでしょう。

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薄めたメネデールは長期保存が出来ません。使うときに毎回作ってあたえるようにしましょう。

メネデールと液体肥料の違い

液肥は植物の成長に必要な栄養を与えるものです。人間に例えるとタンパク質や脂質、炭水化物など、成長や体を動かすためのエネルギーとして使われるものです。

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いっぽうメネデールは発根や成長を促す活力剤です。人間に例えるとビタミンやミネラルといった直接エネルギーとして使われるわけではありませんが、エネルギーの吸収を助けたり健康のバランスを保つために欠かせないサプリメントのようなものです。

肥料はあたえすぎると肥料やけなどを起こして植物を傷めてしまうことがありますが、メネデールは毎回の水やりであたえても問題ありません。肉や野菜だけではなく、野菜も食べなさいということですね。

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