【ハイドロカルチャー】アグラオネマの特徴と育て方

エバーフレッシュ
名称 アグラオネマ
学名 Aglaonema
科・属 サトイモ科アグラオネマ属
原産地 熱帯アジア
栽培難易度 比較的易しい

目次

エバーフレッシュの基本情報

分類 草花
耐寒性 弱い
耐暑性 強い
耐陰性 あり
日照 日陰を好む
好む

アグラオネマの特徴

アグラオネマは、熱帯のアジア地域に自生する草花で、つたのように地面を匍匐ほふく性のものとくきを立ち上げる直立性の2種類があります。自生地である熱帯アジアには約50種類の原種が存在しており、品種改良されたものをふくめると数百種類にのぼると言われています。

硬質で光沢のある葉に様々な形をした美しい斑が入った、人気の観葉植物の1つです。リュック・ベッソン監督の映画「レオン」で、主人公のジャン・レノが大事に育てていたあの植物がアグラオネマです。

自生地の熱帯ジャングルでは、鬱蒼うっそうしげる森の中で地面に近い低い位置で育っているため、直射日光のような強い光を嫌います。室内で育てる観葉植物に向いています。

アグラオネマは夏頃に、中心に棒状の肉穂花序にくすいかじょと呼ばれるものと、それを包む花びらのような仏炎苞ぶつえんほうと呼ばれる花びらのようなもので構成された白い花を咲かせます。うまく受粉すると実を付けることもあります。

高温多湿な熱帯地方の植物らしく、暑さに強く水を好みます。水やりの他には水を与えてあげると葉が行き来と光沢を増します。水やりと葉水で多湿な環境を再現してあげてください。

置き場所・日当たり

強い直射日光を嫌い、日陰を好む植物です。直射日光を避け、窓際から離れた部屋の奥のほう、日陰になる辺りが最も適しています。

ブリーダーなどのようにより本格的に育てる場合は、高温多湿な環境を好む性質に合わせて、ガラスケージや水槽にいれ霧吹きなどを頻繁に行い湿度を十分確保したうえで、植物育成用ライトで光量を調整します。

温度

熱帯地方原産というだけあって高温にはとても強い植物です。その反面寒さには弱いので、冬の間は極端に室温が下がる場所には置かないようにしましょう。

小さな苗木の間だけでなくある程度の大きさになっても、あまり耐寒性は上がらず様うさには弱いままです。置き場所に気をつける必要があります。

水や湿度を好む植物ですので、乾燥にも気を使う必要があります。エアコンが効いた部屋は乾燥しやすいので、葉水を定期的に行い湿度を保つようにしましょう。

用土

アグラオネマの根は、やや太めですがあまり長くは伸びません。ハイドロカルチャーの支持材(用土)は、中粒のレカトンやセラミス、木炭などやや粗めのものを使っても十分支えることができます。

エバーフレッシュの育て方

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え替え
肥料
開花

水やり

高温多湿な熱帯地方原産の植物のなかでも、特に水を好む傾向が強い植物です。ポット内の水がなくなっても完全に乾く前に次を与えるくらいでちょど良いです。

春〜秋

気温が高くなる育成期は、鉢底の水がなくなったらすぐに次をあたえます。あたえる量は水やりをしてから2〜3日でなくなる程度が基準となります。

株が小さいうちは、1〜2日でなくなる量をあたえ、なくなったらすぐに次をあたえます。株が大きくなると2〜3日でなくなる程度の量をあたえ、なくなり次第すぐに次をあたえます。

アグラオネマは様々な亜種が存在しますが、基本的に水辺の湿度が高い場所に自生しており、常時水滴が滴るほどの高湿度を好む種類もあるほどです。用度が完全に乾かないように管理しましょう。

熱帯地方原産のため耐寒性が低く、寒さには弱い傾向があります。普段暖房を使うリビングなどにおいておくのであれば問題はありませんが、日中や夜間に長時間暖房を使わない部屋に置く場合は水やりに注意が必要です。

気温の低い期間は根からの水の吸い上げも弱くなるので、水やりの頻度を下げ、熱帯原産の植物ではありますが、人工的に冬眠のように成長が緩慢な状態にする必要があります。水やりの量・回数を減らし調整します。

鉢底の水がなくなってから3〜4日後に次をあたえるようにします。あたえる量は水やりをしてから2〜3日でなくなる程度が基準となります。つまり2〜3日でなくなる量を1週間に1回あたえるという感覚です。

葉水

高温多湿な熱帯地方原産の植物なので、乾燥にはあまり強くありません。葉水を与えることは、湿度を保ちつだけでなく害虫やホコリの除去にも効果があります。定期的に行いましょう。

特にエアコンを使用することの多い季節は、夏でも冬でも部屋の中が乾燥しがちです。1〜2日に1回は湿度調整のためにも葉水をしましょう。

肥料

アグラオネマは、育成期に肥料を与えるとすぐに効果が現れます。

ハイドロカルチャーによる栽培方法では、肥料は液肥一択です。液肥との相性が良いのか、水を好むアグラオネマは液肥をあたえるとすぐに新葉が出始めたり花を咲かせたり、目に見えて成長します。

大きく育てたいときは10日〜2週間に1度、あまり大きくせず現状を維持したいのなら月に1度程度で十分です。

早く大きくしたいからとあたえすぎるのは、肥料やけを起こして根を痛めますので逆効果です。適量を守りましょう。

剪定

アグラオネマは育成環境が良いと生育旺盛ですが、草花に属する姿なので特に剪定をする必要はありません。鉢の大きさに応じて葉が茂り、多くなりすぎた葉は自ら枯れ落として調整します。

植え付け

アグラオネマの苗の植え付けは、5月~7月の暖かい時期が最もおすすめです。 7月を過ぎると30度を超える日が続きますが、熱帯地方原産の植物でも30度を超える猛暑のときは成長を止め暑さに耐えます。空調が効いた部屋であれば問題は少ないですが、苗の植え付けをする場合、猛暑日は避けるようにしたほうが良いでしょう。

寒さに弱いアグラオネマの苗木の植え付けは、8月後半や9月などこれから寒くなっていく時期は避けたほうが無難です。

ハイドロカルチャー専用苗を使う場合はそのまま植え付けて良いですが、土植えの苗をハイドロカルチャーにする場合は、土を十分に落とし水差しにして水根を出させる必要があります。

根が水に浸かっている状態で育てるハイドロカルチャーは、水根をしっかり出させることが植え付け成功のコツです。

植え替え

アグラオネマは根があまり伸びないため、根詰まりしにくい植物です。小さな苗木の状態から育てても根の成長が遅いので、植え替えが必要な状態になるまでは長い時間を要します。

大きく育てたいと必要以上に大きな鉢に植えてしまうと、容器の底に溜まった水に根が届かず、見た目的にはいつまで経っても水が底に残って減らないのに、アグラオネマ自体は水不足という状態になってしまいます。

すると大きく育てるための植え替えが逆に枯れやすくなる原因となってしまいますので、鉢のサイズは最適なものを慎重に選びぶ必要があります。

増やし方

アグラオネマは、挿し木にすることで増やすことができます。

ハイドロカルチャーによる育成の場合は水根を出させる必要があるため、剪定した枝を水差しにします。およそ3〜4週間ほどで水根が発根します。水根が出たらポットに植え付けます。

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