ハイドロカルチャーの葉が枯れる原因5選!水やりの失敗だけじゃないこれだけの理由
この記事では、ハイドロカルチャーで育てる観葉植物の葉が枯れる原因のうち、代表的な5つを解説します。
ハイドロカルチャーで観葉植物を育てていると、どうしても避けられない葉が枯れ。「日頃の管理もきちんと行って、特に葉が枯れる要因はなかったはずなのに」と原因不明の枯れに悩まされたことはありませんか。
葉が枯れる現象には様々な要因がありますが、人為的なものと自然発生的な原因の両方が存在します。
この記事では、人為的、自然発生的な原因の中から、代表的な5を紹介します。
葉が枯れる原因
きちんと手入れをしているつもりでも、必ずと言って良いほど葉が黄色く枯れることがあります。人為的なものから事前発生するものまで、葉が枯れる原因には様々なものが存在します。
ここでは、葉が枯れる原因の代表的な5つを紹介します。
- 根腐れ
- 水不足
- 根詰まり
- 害虫・病気
- 寿命
根腐れ
葉が枯れる人為的な理由の一つは、「根腐れ」です。根腐れの主な原因は、水のやり過ぎによるものがほとんどで、日常管理である水やり頻度の管理失敗によるものと言えます。
ハイドロカルチャーの水やりの基本は、植物の種類にもよりますが、ポット内の水が完全になくなって1〜3日乾燥させてから新たな水やりを実施するというものです。
まだポット内の水が残っているのに新たに水やりをしてしまうと、ポット内の根が長時間に水に浸かってしまい酸素不足により腐れ始めます。根腐れが起こると水を吸収できなくなるばかりでなく、腐食が進行して、葉や茎など植物全体に広がり枯れてしまいます。
この失敗は、植物大好きな方に多い失敗です。大好きなあまり色々と手をかけ過ぎて、ついつい多くの水やりをしてしまうようです。適切な水やり管理を心がけましょう。
水不足
葉が枯れる人為的な理由のもう一つが「水不足」による枯れ込みです。水やりの量が少なすぎたり間隔がおおきく開き頻度が少なすぎたりすることで、葉が萎れ枯れる状態です。
丈夫で育てやすいと言われる植物の中には乾燥に強いものもありますが、一般的に植物は水不足になると自ら葉を枯らせて落とします。少ない水分で本体部分だけを維持し、生存しようとするためです。
水不足で枯れる場合は、水をたくさん必要とする若い葉から枯れ始めるので、枝先や葉先から枯れ始めます。すぐに水をやり強い光を避け、休ませましょう。(強い光のままだと光合成を活発に行うので、水不足の際にはダメージの回復が遅くなります)
根詰まり
長期間植え替えを行わず育てていると、成長が遅くなったり一部の葉が枯れて落ちるようになってくることがあります。植え付けているポットの大きさにもよりますが、数年単位で植え替えを行っていないときは「根詰まり」が原因です。
植物の根の量と枝葉の量は相対関係にあり、根の量に対して保持できる枝葉の量はある程度決まっています。根詰まりを起こし、根が成長して増えることができない状態の場合、新しい枝葉が出て成長することはできなくなります。
それでも植物は少しずつ成長を続けるので、小さな枝葉が伸び始めると、古い葉を自ら枯れ落として対処するようになります。
根詰まりの兆候を感じたら、植替えを検討しましょう。より大きく成長させたいのであれば「鉢増し植替え」を、これ以上大きくはしたくない場合は、同じ大きさの鉢に古い根を整理しただけの単純な「植え替え」を行います。
害虫・病気
室内で管理しているハイドロカルチャーではめったに起こることはありませんが、極稀に「害虫や病気」が原因で枯れることがあります。これは半人為的な原因と自然発生的な原因の両方が関係しています。
多くは根腐れを起こしたあとに腐敗臭に引き寄せられた害虫や、根腐れで弱った状態の植物に病気に感染することが原因です。
病気の場合は、それぞれの病気にあった対処方法を実施する必要があります。薬剤を使ったり水やり方法を変えたり設置場所を変えたり植え替えをしたりと対処方法は様々です。
害虫の場合もその種類によって対処方法は変わってきます。ポット内に発生している害虫であれば水やり方法を変えたり薬剤を投入したりすることで対処し、枝や葉に規制する害虫には殺虫剤などで対応します。
いずれにしても害虫や病気の被害が出る原因は、根腐れなど植物自体の健康状態が悪いときに起こります。日頃の管理をしっかり行うことで予防できます。
寿命
とくに植物自体は弱っているようには見えないのに、自然と葉が枯れ落ちることがあります。日頃の管理も行き届き、他の枯れる要因がない場合は「寿命」による自然現象が原因です。
植物は、根の量に対して枝葉の量は一定に決まっていますので、新しい枝葉が出ると古い葉から自然と枯れて行きます。これは単純に古い葉からというわけではなく、その葉が出た時の状態によって変わってきます。
育成期の健康状態の良い時期に出た葉は丈夫なものが多く長持ちしますが、冬の間に肥料立ちをしていた状態から春先最初に出る葉などは、健康状態もあまり良くないので先にその葉の寿命を迎え枯れ落ちてしまいます。
このことから「先に生えてきた古い葉は残っているのに、あとから生えた新しい葉が枯れている。何か管理が悪かったのか」と心配になりますが、寿命による枯れの場合は自然現象ですので心配する必要はありません。順調に成長している証拠と言えるでしょう。
まとめ
ハイドロカルチャーで育てる観葉植物の葉が枯れる現象には、様々な原因があります。
- 根腐れ
- 水不足
- 根詰まり
- 害虫・病気
- 寿命
人為的なものと自然発生する原因とありますが、人為的な原因は日頃の管理をしっかりと行うことで、未然に防ぐことも可能です。
手のかけすぎは逆効果になることもありますが、せっかく観葉植物を部屋に飾るのですから日頃からきれいな植物の姿を目にして手をかけ、愛でてあげましょう。
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