ハイドロカルチャーの肥料は液肥一択!『ハイポネックス』の特徴

この記事では、観葉植物の室内専用育成方法ハイドロカルチャー(水耕栽培すいこうさいばい)に使われる肥料「ハイポネックス」について解説します。

鉢内に水をためて植物を育成するハイドロカルチャーは、土のように微生物が繁殖はんしょくしない専用用土を使うため、有機肥料ゆうきひりょうは使えません。植物が水を吸い切るまで同じ水がずっと鉢の中に残ります。

環境に優しい有機肥料は、土であれば問題ありませんが、ハイドロカルチャーに使うと水を腐りやすくします。

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水腐れを起こすと、あっという間に植物も根腐れを起こして枯れてしまいます。

今回紹介する「ハイポネックス」は、カビの発生などを防ぐ成分がしっかりと配合されている化学肥料です。

水で育てるハイドロカルチャーは、土の土壌どじょうとは違い水から直接吸収しやすいようになっています。水溶性の液肥は、ハイドロカルチャーで育てる植物に最適な肥料です。

また、ホームセンターの植物コーナーなどには、ほぼ置いてありますので簡単に入手できます。

目次

ハイポネックスとは?

ハイポネックスは、もともとアメリカで開発販売されていた粉末タイプが輸入されていたものを、日本の土壌にマッチした肥料を作ろうと研究を重ね独自配合で作られた液体化学肥料です。

肥料の三大要素「チッソ・リン酸・カリウム」の配合によって、花をきれいに咲かせたり果実をつけやすくしたりと様々な種類が発売されています。

1978年の発売当初から研究開発は続けられ、現在でもその配合割合は改善され続けています。

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防腐剤なども配合されているため水腐れが起きにくく、ハイドロカルチャーにぴったりの肥料になっています。

ハイポネックスの特徴

ハイポネックスは、液肥分野で50%を超えるシェアを持ち液体肥料の代名詞と言われています。

屋外から室内、花壇から鉢物、家庭菜園などあらゆる種類や環境に使うことができ、液体肥料ならではの即効性を持っています。

チッソ・リン酸・カリウムなどの三大要素だけでなく、本来土壌から吸収するビタミン・カルシウムなどの微量要素も含まれているため、ハイドロカルチャーのような環境でも必要な栄養素をあたえることが出来ます。

リン酸を多く含むことで、植物の根の成長をうながし株を大きく丈夫に育て、花芽がよく出るようになり次々と花を咲かせます。

観葉植物に使うと枝芽や若葉がよく出るようになり、成長が促進そくしんされます。土に比べると成長が遅いハイドロカルチャーでも勢いよく伸びるようになるので、「現状の形を維持したい」や「もっと成長させたい」といった要望に合わせてコントロールできます。

ハイポネックスの特徴

  • 与えてすぐに効果が現れる速効性
  • 植物の種類を選ばない
  • 株が丈夫になる
  • 花芽や枝葉がよく出るようになる

ハイポネックスの使い方

ハイポネックス原液は、あたえる植物によって希釈率きしゃくりつを変えて使います。

ハイドロカルチャーの場合は、根に直接液肥が触れるため肥料焼けなどのダメージをあたえないように、1000倍以上に薄めて使用します。

我が家ではペットボトルの水2Lに、ハイポネックス2mlを入れて1000倍に希釈しています。ゆるやかに成長させたいときは、もっと薄めて使用しましょう。

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キャップが計量カップになっていますが、スポイトを持っておくと簡単に作れておすすめです。

液肥は、いつもの水やりの代わりに1000倍ほどに希釈したものをあたえます。

液肥の間隔は、およそ2週間を目安にあたえます。早く大きく育てたいからと毎回液肥だけをあたえるのは、植物の根にとってダメージになってしまいます。

ハイポネックスのデメリットと対策

液肥の特徴として速効性がある反面、効果が長続きしない傾向にあります。

固形肥料であれば1度の施肥で数カ月間効果が持続するため、生育期に入る春先と夏の間の1〜2回程度で十分ですが、液肥は1〜2週間に1回程度あたえる必要があります。

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私の感覚ではハイドロカルチャーの場合、2週間に1度くらいがちょうど良いと思います。

ハイドロカルチャーは室内で育てるため、あまりにも成長しすぎても困る場合があります。生育旺盛な植物の場合は施肥自体を少なめにしておきましょう。

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モンステラなどは空気中からチッソなどの栄養素を吸収できるので、施肥の必要がありません。

透明ポットを使うハイドロカルチャーの場合、ポット内に藻が発生しやすくなります。肥料は藻にとっても栄養になります。

窓際の日当たりの良い場所に置く場合は、鉢カバーをするなどポットに直接日光が当たらない対策が必要です。

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