今となってはかなり古さを感じるようになりましたが、自分でメモリ増設やHDDの交換が出来るMacminiは貴重な存在です。
Macmini Late 2012は、ユーザーが自分で拡張できる余地が多い、Macとしては貴重な機種です。
今回、Macmini Late 2012 のHDDをSSDに載せ替え交換しましたので、作業の方法をレポートします。
もくじ
Macmini Late 2012
Macmini Late 2012 を購入したのは、その拡張性にあります。
一般的なPC機に比べると、Apple製品は拡張性の乏しさが目立ちます。そんなApple製品の中で、このMacmini は、メモリやHDDを自分で換装できる機種でした。
2013年モデルからは出来なくなってしまっていたので、自分で拡張できる最後の機種だと思い、中古で手に入れました。
購入後すぐにメモリを換装して 16GB に拡張していましたが、OS のバージョンも上がり動作が遅くなって来ました。
もともとの OS は、Mountain Lion のはずですが、購入時には Marveric になっていました。その後自分で El Capitan へアップデートしました。
主な使用目的としては、DTM を始めたくて入手したので Logic Pro X をはじめ、各種拡張ソフトシンセ音源やハードウェアのドライバなどインストールするものも多くなり、読み込みに時間がかかるようになっていました。
もともと搭載の HDD は、安定性重視の 5400rpm ですので、速度的には速いという部類ではない機種です。
さすがに速度的な限界も近いようでしたので、SDD 換装に踏み切りました。
HDDからSDDへ換装
交換手順は様々なサイトや動画でも紹介されている今更ネタですが、自分でやってみた手順を記録しておきます。
用意したもの
必要なものは意外と少なく、これだけあれば換装できます。
- Macmini Late 2012 本体(当然ですね)
- SSD Crucial MX300 525GB CT525MX300SSD1
- LIHAO 25in1 精密特殊ドライバーセット 24ビット+1ホルダ コンパクトスクリュー
SSDには、Crucial MX300 525GB CT525MX300SSD1 を選びました。
理由は単純に 500GB クラスでありながら価格が安く、ランキングでも上位に入る使用者の多さからくる安心感です。
現時点では、かなりコスパの良い製品ではないでしょうか。
Mac をいじるなら必ず必要になってくるのが、特殊ネジ対応の精密ドライバーです。
今回SSDと一緒に購入したのは、LIHAO 25in1 精密特殊ドライバーセット 24ビット+1ホルダ キーケース型です。
Mac に必要なトルクスネジ用のほか、スマホなどのガジェット系修理に便利なヘッドが揃っている精密ドライバーセットです。
探している時、かなり値引きされていて格安だったのでこれにしましたが、実際の使い心地は、あまり良くありませんでした。携帯用の簡易的なセットと割り切ったほうが良さそうです。
グリップが細すぎて、一度もネジを外したことがないような製品だと、固くてかなり回し辛いです。
携帯して持ち運ぶことなどないのであれば、こちらの製品が良さそうです。
換装手順
Macmini Late 2012 本体を裏返して蓋を外します。
裏蓋は回すだけで簡単に外れます。
印がついていますので、OPEN 位置に合わせて外します。
蓋が外れたら、まずはファンを外していきます。
4箇所のネジを外します。6㎜ のトルクスネジです。
ファンのコネクターを外します。上に引き抜くだけで、簡単に外れます。
つぎにサイドカバーを外します。
こちらも 6㎜ のトルクスネジです。
ネジを外したら、右に回転させるように引き抜きます。
上部のカバーパネルを外します。
8㎜ のトルクスネジを4箇所外します。
両端2本がカバーパネルを止めるネジで、中側2本が HDD をカバーパネルに固定しているネジです。
ネジが外れたら手前スライドさせて外しますが、ここで注意が必要です。
カバーパネルにはWifiアンテナが付いています。
接続ケーブルがつながっていますので、無理に引っ張らず横にずらしておきます。
続いて HDD を外していきます。
シリアルケーブルとマザーボードをつなぐコネクターを外します。
ケーブルを外したら、HDD を手前に引きながら外します。
HDD から必要なパーツを外します。
シリアルケーブルコネクターを外します。抜け防止のシールで止めてあるので、剥がします。
HDD 本体のネジを2本外します。ケースの奥側に引っ掛けるようにして HDD を固定するため、画像のように飛び出ています。
シリアルケーブルコネクターとネジ2本を再利用します。
新しく搭載するSSD に、固定用のネジとシリアルケーブルコネクターを取り付けます。
ネジをケース奥側のくぼみに差し込むように取り付けますが、ここがハマリポイントですね。
カバーパネル側の固定ネジを付けるために SSD を少し浮かせながらつけないといけないのですが、付けてるうちに奥側のネジが外れて落ちやすいです。
また、マザーボードとシリアルケーブルをつなぐコネクターも外れやすく、最終的にはカバーパネルに SSD を固定して付けたほうがスムーズに付けられました。
SSD を取り付け出来たら、あとは逆の手順で戻していきます。
以上で HDD から SSD への換装は完了です。
まとめ
自作PCを作ったことがある方なら、特に難しいところはないと思います。
ケーブルがノートPCなどに使われるリボンケーブルになっていることくらいだと思いますが、基本コネクターをつなげるだけなので簡単です。
ただ、ケーブルコネクターが外れやすく、付けにくいので、最初は戸惑うかもしれません。
無理に引っ張る、強引に押し込むなど、無理をかけず優しく扱うのがコツです。
あとは、新しい SSD に新規インストールするも良し、バックアップから復元するも良し、自分の用途に合わせて運用していきます。