未だにメインの母艦として、Macmini 2012 モデルを使っています。もちろんメモリはMAXに増設して、HDD は SSD へ換装済みです。自分で簡単に増設・乾燥ができる最後のモデルだったので、わざわざ2012モデルを選択しました。
しかし、最近熱暴走で突然の電源断が多くなってきました。
もくじ
Macmini電源断の原因
自分で簡単にメモリの増設、HDDの乾燥ができる最後のモデルとなった Macmini 2012 は、今でも結構人気があると思います。
メモリをMAXに増設して、SSDに換装するだけで、今でも十分使えます。
Macmini Late 2012のHDDをSSDへ交換した話【今更】
【Macmini】HDDから換装したSSDのトリム機能を有効にする方法【El Capitan 以降】
しかし、このモデルは、筐体のエアフローが弱く、熱がこもりやすいタイプとしても有名で、高付加の作業を長時間していると、結構筐体表面まで熱くなってきます。
排熱はファンが頼りなのですが、そのファンは1個しか付いていません。
突然の熱暴走で電源断するとき、ファンの音があまり聞こえていないことに気づき、ファンの動きをモニター・制御するアプリを導入してみました。
Macs Fan Control – control fans on Apple computers, also on Windows via Boot Camp
フリーで利用できるファンコントロールアプリです。
このアプリで確認してみると、本来であれば CPU 温度の上昇にともなって、自動的にファンの回転数が上がらなければならないところ、最小回転数から上がっていないことが判明しました。
「制御方法」の項目が、「自動」になっているときは、Mac 本体のセンサー制御になっているはずなのですが、高負荷のアプリを立ち上げ、CPU 温度が上昇して80度近くになっても、最小回転数から上がらない状態になっていました。
ファンの回転数を指定して、一定速度で作動させると、回転数が上がりファンの音もしっかりと聞こえてきます。
という事は、FANの故障ではなく、CPU の温度も計測できているので、センサーの故障でもありません。
Macmini のファン制御系の誤作動ということになります。
対処方法
ただの誤作動であれば、再起動で治るかと思ったのですが、再起動しても治りませんでした。
Macs Fan Control で、ファンの制御をするように設定します。
「制御方法」の項目から「custom」を選択します。
「センサー温度による制御」を選択して、監視する温度センサーを選択します。
今回は、「CPU PECI」を選びました。
次に、ファンの作動条件を設定します。
「ファン速度が増加を始める温度」を 60度、ファン速度がMAXになる「最大温度」を 75度 に設定しました。
75度から80度辺りまで上がって、その状態が長く続くと突然電源断になることが多かったので、この設定にしています。
最後に「OK」を押して、設定が反映されます。
「制御方法」のボタンが、「Custom」から、選択した制御方法の「温度 CPU PECI」へ変わっています。
継続利用設定
しばらく運用してみて問題がなければ、起動時から Macs Fan Control で制御するように設定します。
右下の「環境設定…」から「General」の「システム開始時に最小化して起動(推奨)」にチェックを入れます。
起動しているのが分かるようにするために、温度センサーの CPU 温度をメニューバーへ表示させます。
「メニューバーアイコン表示」の設定で、このように表示されます。
結果
上手くいきました。
温度の上昇に伴ってファンの回転が上がり、みるみるうちに温度が下がっていきます。
やはり、ファン回転数が上がらないことが原因だったようです。
これで暑い夏も、乗り切ることができそうです。
コメント
Mac mini 2018で熱暴走に困っており、1度、Apple Storeに持ち込んだら、Mother Board交換になり、数ヶ月後にまた症状が出て、Apple SiliconのAirでも出たら買い換えようくらいに諦めていました。
設定もそのまま60ー75で設定した後、丸一日全く問題なく動作しています。
ほんとに助かりました。
熱暴走で突然再起動がかかるので、負荷のかかるアプリや作業ができなくて困りますよね。
私もこの方法で、よほど高負荷をかけない限り、突然ダウンすることはなくなりました。
2018年モデルでもファン周りの不具合直ってないんですね。