冬間近!ハイドロカルチャーの肥料を止めるタイミングはいつ?「肥料断ち」の判断基準

この記事では、寒くなってくる時期に合わせてハイドロカルチャーの液肥を止める「肥料断ち」をするタイミングと判断基準を解説します。

観葉植物は冬のあいだ成長を止め、冬眠したように動きがなくなるものが多くいます。寒い冬の間は肥料を与えるのを止め、水やりも極力控えて乾燥気味にすることで、寒さに耐えることができます。

秋の終わりから冬に差し掛かる頃に「液肥断ち」をするのですが、寒くなってきたらと曖昧な表現の情報が多くイマイチわかりにくいと思いませんか。

taks
「肥料断ち」って具体的にいつ止めたらいいの?

私が「液肥断ち」を始めるときに使っている判断基準と実施するタイミングを紹介します。

目次

観葉植物の生育期

観葉植物は熱帯から亜熱帯地方原産のものが多く、冬の寒さに弱いものも少なくありません。冬の間は冬眠しているように成長を止め、暖かい時期に新葉や新枝、花などを展開して成長していきます。

植物の種類によっても違いますが、成長サイクルはおよそ以下のようになります。

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
休眠期 生育期 休眠期

休眠期から育成期へ切り替わるタイミングで、肥料を与えるか止めるかの判断をします。

暖冬だったり冷夏だったり、残暑が長く続いたりあっという間に寒くなったりと、毎年気候にも違いがあるため一律で決め打ちするのではなく、最適な時期を判断することが必要です。

春に液肥を与え始めるタイミングについては、こちらの記事をどうぞ

施肥を止めるタイミング

寒くなるにつれて、肥料を与えていても新葉や枝も出なくなり、成長が緩やかに止まっていきます。長い眠りにつく冬眠のようなものです。

そんな寒い冬の時期に液肥を与えてしまうと、吸収しきれずに根腐れを引き起こし植物にダメージを与えてしまいます。

しかし、これから長い休眠期に入るということは、冬眠前の動物と同じで、充分な栄養を蓄えておく必要があります。

「肥料断ち」の前までは十分に液肥を与え、寒くなり吸収できず根にダメージを与えてしまう前にやめることで、冬を乗り越える力を蓄えさせてあげます。

判断基準

施肥路止める判断基準には、気温を目安にしています。

秋は昼夜の寒暖さが激しいことも多く、最高気温と最低気温が10度以上離れていることも珍しくありません。そこでいくつかの条件に合致した場合、「肥料断ち」を実施するようにしています。

肥料立ちの判断基準

  • 最高気温が20度以下かつ最低気温が10度以下になったとき
  • 上記の状態が1週間に4日以上続いたとき

「肥料立ち」を始める時期は、夏の間に充分な施肥を行っているため栄養が行き渡り、丈夫な状態になっているはずです。冬越しをして栄養が枯渇している状態から肥料を与え始める時期と比べ、そこまでシビアになる必要はありません。

植物の成長は、植物の種類にもよりますが、およそ20度〜30度の間に活発に行われます。それ以上でも以下でも成長を止めると言われています。

根からの吸収が弱まりはじめる時期も、成長を止める20度を下回ったときです。また「耐寒性」が弱いとされる植物の最低気温は10度前後ということで、完全に休眠状態に入るのは10度前後からと推察されます。

最高気温が10度を下回るようになると、水やりも控えて完全に冬越しモードの育成方法に切り替える必要がありますが、「肥料断ち」を始める時期としては、「最高気温が20度以下かつ最低気温が10度以下になったとき」が基準になります。

室内育成であるハイドロカルチャーの場合は、屋外と違い室内気温は高めなので、天気予報などで上記の条件が1週間に4日以上続くようになったときが「肥料断ち」を始める目安になります。

taks
植物が完全に休眠状態に入る前に、ギリギリまで栄養を蓄え、冬越しを迎るようにしてあげることが大事なんですね。

まとめ

10月になっても残暑が残るような暑い年もあれば、9月に入った途端に急に涼しくなる年があったりと、近年は毎年気温の変化が激しくなっています。

何月になったからという理由で一律に決めるのではなく、植物の状態を見ながらタイミングを図ることで、充分な栄養を蓄えて冬越しに備えるようにしましょう。

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