結構前にAKAI MDP24を手に入れていましたが、設定方法や使い方がいまいち分からず、あまり使っていませんでした。
久しぶりに調べまくって何とかLogicProXと同期設定が出来ました。
もくじ
MPD24からLogicProXをコントロールする
設置スペースの問題で、AKAI MPD24を離れた位置に設置している状態です。
なので同期設定ができていないと、LogicProX側の再生ボタンや録音ボタンを押してからAKAI MPD24へ移動しなければなりませんでした。
その結果、あまり使わなくなっていました。
本体のスイッチで再生、停止、録音などができるようになると、使い勝手が一気に上がります。
設定自体は、とても簡単に出来ました。基本的にはLogicPro側の設定のみで可能です。
- [MIDIクロック]送信先1にチェックを入れ、Akai MPD24を選択する。
- [MIDIマシンコントロール(MMC)]にチェックを入れる。
[MIDIクロック]送信先1の選択欄に「Akai MPD24」が2つ出てきます。どちらを選んでも動いてくれるようですが、最初の一つ目を選択したほうが良さそうです。(理由は後述)
結果は
成功です!
AKAI MPD24から再生、停止、録音、早送り、巻き戻し、頭出しの操作ができるようになりました。
操作の仕方でひとつ悩んだのが、頭出しの方法でした。AKAI MPD24本体には頭出しボタンがありません。
録音するときなど素早く頭出ししたいため、割と頻繁に使う機能ですので必要な操作ですよね。
この方法も解決しました。
ボタン操作は見たまま、左から巻き戻し、早送り、停止、再生、録音です。
頭出しをするには、[STOP]ボタンを2回押すことで可能でした。
これで再生しながらフレーズを考え、これで行こうと決まったら[STOP]ボタン2度押し、[REC]ボタンで即録音という流れがスムーズにできるようになりました。
LogicProとのリンクが切れる
ジャンク品を中古で購入したためか、原因はハッキリとは分かりませんが、LogicProとMPD24の同期が切れることがあります。
LogicProの起動時やMacのスリープ復帰時に起こることが多いようです。
MPD24は、USBバス給電で駆動しています(別売りACアダプタ6V500mAもあるそうです)ので、スリープ状態になるとリンクが切れる可能性もあると思いますが、Macはスリープ中もUSB給電しているらしく、見た目上は電源も入ったままです。
リンクが切れると、当然ですが、MPD24のパッドを叩いてもLogicProはなんの反応もしません。
ところがMPD24上では、ベロシティ感度やノートの表示が、正常にされているのです。
こちらからダウンロードできるMPD24の専用アプリVyzex Preset Editerを使ってみても、復帰はできません。
MPD24 : Akai Professional – Iconic music production gear, including the legendary MPC
LogicProでもVyzex Preset Editorでも、起動した状態でMPD24のUSB接続をしても認識してくれません。
起動前にUSBケーブルで接続して立ち上げると認識します。
本来であれば、起動時にAutoSenseが働いて、接続されているMPD24を検索し、MIDIポートの設定や内臓データの読み込みなどを自動で行います。
同期が切れた時に、手動でAutoSenseを働かせてみました。
[Preferences…]をクリック。
[Instrument]タブに[Auto Sense…]ボタンが有ります。
リンクが切れた状態では、押しても検索で発見できないためInput PortとOutput Portを手動で設定するように促されます。
[MIDI]をクリックするとMIDIのインプット、アウトプットの設定ができます。
こちらの画像は、それぞれ起動時に正常にMPD24を認識した時の状態です。
ここでも、ちょっと訳の分からない問題が見られます。MIDI IN Portsの画面だけ一番下が空白になっています。
取説によるとインとアウトのポートは、それぞれ以下のようになっているを記載されています。
MIDI IN Ports
- Port1・・・MPD24本体内のUSB MIDI IN ポート A(1A-16A)から入力されるMIDIイベントデータとVyzex Preset EditorのMIDI SysEXデータ情報を扱います。
- Port2・・・MPD24本体内のUSB MIDI IN ポート B(1B-16B)から入力されるMIDIイベントデータを扱います。
- Port3・・・MPD24の5ピンのMIDI IN ポートから入力されるMIDIイベントデータを扱います。
MIDI OUT Ports
- Port1・・・Vyzex Preset EditorのMIDI SysEXデータ情報を扱います。
- Port2・・・MPD24本体のMIDI OUT端子に接続したMIDI機器へMIDIデータを送信します。
MIDI IN Ports画面の一番下の空白は、Port3ということでしょうか?
どちらにしても手動での選択は、Port1がMIDIデータだけでなく、プリセットデータなどの情報をやりとりするためのポートですので、「Akai MPD24」表示の一番上を選択することになります。
これは同様の理由で、上記のLogicProの設定方法でも一番上を選択します。
これには、さらに不思議なことがあります。
Macの「Autio MIDI 設定」の表示では、まったく逆のことが起こっています。
ポートの表示が、3系統認識されているようですが、右端の入力のみの部分に「3」とだけ表示されています。
[情報を見る]ボタンでプロパティを見ると、ポートの表示欄には「ポート3」とだけ表示されています。
[ポートを追加または削除]も出来ませんし、コネクタの数も変更できません。
リンク切れを起こしていない時は、パッドとして機能しているので、表示はされていないが、機器としては正常に認識できているということでしょうか?
リンク切れを起こした時は、MPD24のUSB接続をやり直すと復帰できることが多いですが、ひどい時はMacの再起動をしないといけない時もあります。
USB接続の接触不良かとも思いましたが、MPD24自体も結構古い機種のうえ中古のジャンク品だったので、内部劣化による給電不足でMacがスリープするときに電源瞬断しているのかもしれません。
リンク切れが起こった時は、面倒ですがLogicProを終了させ、MPD24のUSBケーブルを接続しなおす。それでもダメならMacの再起動をするしかないようです。
まとめ
問題もありますが、この同期設定のお陰で格段に使いやすくなりました。
今となっては物がかなり古いので、調べ物をするにもなかなか目当ての情報にたどり着けません。
中古の良い所は、発売当時の高級品が安くてに入ることだと思います。
古くなって機能的には目新しさはなくなっても、その使いやすさは健在です。
当時は手が出なくて、やっと手に入れた時に使い方がわからないというのは、非常に悲しいものです。
後々のためにも情報は風化させずに残しておきたいですね。
Logic Pro X
価格: ¥23,800(記事公開時)
サイズ: 1,052.6 MB
カテゴリ: ミュージック, エンターテインメント
Logic Remote
価格: 無料(記事公開時)
サイズ: 152.4 MB
カテゴリ: ミュージック