レンタルサーバに独自ドメインを登録してサイト運営をするようになると、レンタルサーバのメールサービスで独自ドメインのメールが使えるようになります。
サイトの「お問い合わせ」ページなどで使いやすい独自ドメインのメールアドレスですが、いつ来るかわからないメールをすばやく確認できるようにするためには、スマホやPCなどすべてのデバイスでメール設定をしておく必要があります。
Gmailのアカウントインポート機能を使うと、Web版のGmailやスマホアプリから独自ドメインのメールアドレスで送受信できるようになります。
もくじ
Gmailに独自ドメインのメールアドレスを設定するメリットとデメリット
Gmailに設定すると、Gmailが持つ様々な機能が適用されます。
- 迷惑メールフィルタ
- 強固なセキュリティ機能
- 強力なメール検索機能
- 一度の設定で、すべてのGmailアプリの設定が完了
- 一つのGmailアカウントに、最大5個のメールアカウントを無料登録できる。
- 独自ドメインに限らず、サーバ情報を公開しているWebメールやキャリアメールの登録も可能。
などの恩恵をそのまま使うことができます。
デメリットとしては、以下のようなことが挙げられます。
- 必ずPOPサーバやSMTPサーバなどのメールサーバ情報が必要なので、独自ドメインの場合はレンタルサーバなどの契約が必要
- 送受信にタイムラグがある(平均で2〜5分程度)
- 受信者が Outlook などのメールサービスを使用している場合は、「○○○@gmail.com が次の人の代理で送信しました: ○○○@独自ドメイン」のように表示されることがある
- 自動返信のフィルター設定や受信トレイが一杯になっている通知などでは、○○○@gmail.com が表示されることがある。
独自ドメイン宛に届いたメールへの返信は、自動で独自ドメインアカウントで送信する設定もありますが、フィルター設定や自動返信設定をしている場合は、Gmailのアドレスが表示されることがありますので、もとのGmailアドレスを知られたくない場合は気をつけましょう。
設定方法
事前にレンタルサーバで独自ドメインの設定を済ませ、必要な情報を用意しておきます。
必要な情報は以下の2つ。
- ログイン情報(ログインID・ログインパスワード)
- メールサーバの情報(POPサーバアドレス・SMTPサーバアドレス)
用意ができたら、設定していきます。
Gmailの設定を開く
設定は、Webブラウザ版のGmailで行います。
Gmailの設定画面を開きます。
設定画面が開いたら、「アカウントとインポート」タブ内の「メールアカウントを追加する」をクリックして、登録画面へ進みます。
独自ドメインメールアカウント情報の入力
別窓で入力画面が開きますので、必要な情報を入力していきます。
追加する独自ドメインのメールアドレスを入力します。
「他のアカウントからメールを読み込む(POP3)」を選択して、
ここでは、受信メールサーバ(POPサーバ)の情報を入力していきます。
ログイン用のユーザー名とパスワード、POPサーバのアドレスを入力。ポートはSLL暗号通信用のポートにしておきます。(通常は「993」か「995」ですが、使用しているサーバによって変わります)
「メールの取得にセキュリティで保護された接続(SSL)を使用する。」にチェックを入れます。
そのほか好みの設定にチェックをして、
つぎに送信メールサーバーの設定に進みます。「はい。〜〜〜」にチェックを入れて
「名前」の欄に入力した名前が、相手に表示されます。
「エイリアスとして扱います。」にチェックを入れて
送信メールサーバー(SMTPサーバ)の情報を入力します。ポートはSSL暗号通信用の「465」にしておきます。
「SSLを使用したセキュリティで保護された接続(推奨)」にチェックを入れて
入力情報の確認・認証
情報入力が終わると、こちらの情報確認・認証画面になります。
こちらの画面の表示と同時に、Gmailから独自ドメインの送信サーバ経由で送信された、確認メールが送られてきます。(到着までに2分前後のタイムラグがあります。)
届いたメールに記載してある確認用リンクをクリックするか、または確認コードを入力します。
確認用リンクをクリックすると、こちらの画面になります。
確認が完了して、独自ドメインのメールアドレスで送受信できるようになりました。
設定完了・確認
設定完了後、設定画面を見ると、新しくアカウントが追加されている事がわかります。
「名前:」の欄と「他のアカウントでメールを確認:」欄に、独自ドメインのメールアドレスが追加されています。
「名前:」の欄の「デフォルトの返信モードを選択:」で、「メールを受信したアドレスから返信する」にチェックを入れておくと、独自ドメインのメールアドレスから来たメールに返信するときは、自動的に独自ドメインの送信サーバ経由で送信されるようになります。
Gmailの新規メール作成画面から、From(送信元)の選択画面を確認すると、登録した独自ドメインのメールアドレスが追加されていることが確認できます。
スマホのGmailアプリを確認すると、自動で設定が反映され、独自ドメインのメールアドレスを選択できるようになっています。
まとめ
ブログの問い合わせ用メールアドレスを何にしようか悩んだときに、独自ドメインのメールアドレスを使いたいと思ったのですが、普段使っているGmailでまとめて見れるように設定できる方法なので、確認もしやすいですね。
Gmailを使うことで、セキュリティ強化や迷惑メール対策、メールの振り分け機能などもできるので、メリットの部分が大きいです。
何よりメインPC、ノートPC、スマホなど複数設定する必要がある場合でも、1台設定すると自動的に他のデバイスも反映されるので、設定ミスのリスクも減っておすすめです。