この記事では、Nikonの一眼レフカメラD7000の標準搭載機能であるインターバル撮影機能を使って、微速度映像を作成する方法を紹介します。
雲の流れる様子や日が沈んでゆく空の移り変わり、車や人が行きかう街の様子を、短時間で早送りのように動く動画を目にすることがあると思います。
ときには、平地にビルなどの建物が建築されていくような、何ヶ月にも及ぶはずの変化を、わずか数分で見ることも出来る撮影方法ですが、どうやって撮影しているんだろう?自分でも撮ってみたいと思ったことはありませんか?
これは、一般的にインターバルタイマー撮影やタイムラプス撮影と呼ばれる、微速度撮影法をつかって撮影されています。
一昔前のカメラでは、タイマー搭載のインターバル撮影機能がついた外部レリーズや、特殊なファームウェアやアプリなどをインストールして撮影する必要がありました。
最近のカメラやスマホには、標準機能としてこの撮影機能が搭載されているものが増えてきましたので、手軽に試すことも出来るようになってきました。
今回は、私の手持ちの一眼レフカメラNikon D7000に標準搭載されているインターバルタイマー撮影機能を使って、タイムラプス映像を撮影する方法を紹介します。
もくじ
タイムラプス撮影の流れ
全体の流れは、以下の通り。
- インターバル撮影機能で撮影
- 撮影した写真をつなぎ合わせて映像に編集
1.インタバール撮影機能で撮影
インターバル撮影機能は、指定した間隔、回数でシャッターを切る動作を自動的に行なってくれる機能です。
例えば、10秒に1回という間隔で、360回シャッターを切るという設定をすると、約1時間かけて360枚の写真を撮影してくれます。
撮影間隔を短くすると、1枚1枚の時間が短くなるため、動画にしたときに滑らかに動くようになりますが、撮影枚数が多くなるため長時間の撮影は難しくなります。
撮影の間隔を長くすると、動画にしたときにカクつく動きが目立ちますが、撮影枚数が抑えられるため長時間の撮影に向いています。
2.撮影した写真をつなぎ合わせて映像に編集
インターバルタイマー撮影機能で撮影された何百枚にも及ぶ写真をつなぎ合わせて、1つの動画にするために、動画編集用のアプリを使います。
一般的な動画編集アプリでも、1枚の写真の表示時間を調整して動画にすることは可能ですが、専用のアプリを使うと簡単に作成するとができます。
タイムラプス編集用のアプリはいくつかありますが、私が現在使っているのは、Panalapseというアプリです。
撮影した画像を取り込み、動画にしてくれるだけでなく、RAW画像を使ったり、キーフレームを指定してパンやズームなどの編集を自由につけることができます。
無料トライアル版の制限
- 最高出力1280×720
- RAWBlendの機能は30フレームまで
- 個人使用のみ
Nikon D7000でインターバル撮影
撮影の様子を動画にしました。
機種によりますが、今回使用しているNikon D7000のインターバルタイマー撮影機能は、Mモード(マニュアルモード)では使用できません。
毎回自動露出をして撮影しているようで、Aモード(絞り優先モード)、Sモード(シャッタースピード優先モード)、Pモード(プログラムモード)のいずれかにしておかないと、インターバル撮影モードに入れませんでした。
今回は、Aモード(絞り優先モード)に設定します。
Nikon D7000のメニューボタンを押してます。
撮影メニュー インターバルタイマー撮影 へ入ります。
「即時スタート」か「開始時刻設定」を選びます。
今回は、「即時スタート」設定で進めます。
撮影間隔(シャッターを切る間隔)を設定します。
最小1秒から最大24時間00分00秒まで設定できます。
最長1日に1枚という設定ができますが、バッテリーが持たないため長期間に及ぶ撮影をするときは、ACアダプタなどの外部電源が必要になります。
今回は、10秒に1回という設定にしました。
撮影回数を設定します。
最大999回を設定できます。コマ数は、いわゆるセット数です。
画像では、720回の撮影を1セットという設定にしています。
「即時スタート」の場合は、OKを押すと即時最初の1枚が撮影され、その後も設定した間隔でシャッターが切れます。
「開始時刻設定」を選択した場合は、待機状態になり、設定した時刻になると自動的に撮影がスタートします。
バッテリーがどれくらい持つのか気になるので、実験してみました。
バッテリー満タンの状態で10秒間隔の撮影、画質設定jpegのFineで、2200枚程度、およそ6時間ほど撮影できました。
バッテリーの劣化具合や露出の変化などの撮影環境によっても変わってくると思いますが、予想よりかなり長く撮影できる印象です。
タイムラプス映像に変換
撮影した写真をタイムラプス動画に変換します。
上記のとおり、私が現在使っているのは、Panalapseというアプリです。
撮影した画像を取り込み、動画にしてくれるだけでなく、様々な機能が搭載されています。
- パン、チルト、ロール加工が可能。
- ズームイン、ズームアウトをアニメーション化。
- RAWBlend(フレーム補間) 露光量、コントラスト、ホワイトバランス、彩度などのRAWメタデータを補間。
- デフリッカー 露出補正で明るさの変化をなめらかに。
- カメラの設定に関係なく自動で露出量を補正。
- 映像に魚眼レンズ効果を付与。
無料トライアル版は、個人で使用する場合、無期限で使えます。
最高出力が1280×720のHD画質までの出力、RAWBlendのフレーム補間機能は30フレームまでの制限が付きます。
まとめ
Nikon D7000の標準搭載のインアタバルタイマー撮影機能を使って、タイムラプス撮影する方法を紹介しました。
最新のスマホには、もう標準で搭載されていると言っても良い機能です。
一眼レフカメラやミラーレスカメラで撮影すると、やはり画質に差が出ます。特に星空のタイムラプス撮影は、スマホではまだ難しい状況ですね。
一眼カメラならではの画質で、天の川のタイムラプスを撮ってみたいですね。
昔から使っていたものや新たに揃えたものなど、現在の撮影機材をまとめてみました。