この記事では、簡単に自作できる音質改善ツール「アコースティックリバイブ クオーツレゾネーター風簡易レゾネーター」の作り方を紹介します。
「音楽をより良い音で聞きたい!」という要望に答えて、さまざまな音質改善ツールが発売されています。中にはオカルト的なものも多いうえに、なぜか価格も高価なものばかりです。
「効果もはっきりわからないものに、高い金額を払いたくない」とは、誰もが思うことです。
そこで一部界隈では有名な音質改善ツール「アコースティックリバイブ クオーツレゾネーター」を自作して、安価に試してみました。
簡単に自作できる音質改善ツール「アコースティックリバイブ クオーツレゾネーター風簡易レゾネーター」の作り方を紹介します。
もくじ
アコースティックリバイブ・クオーツレゾネーターとは
クォーツレゾネーターは共振によって異音が発生したり、音に悪影響を与えている対象物に貼る事で、共振周波数がを変えてしまい、共振そのものを止めることができるチューニングチップです。
プラグやコネクター、スイッチや筐体、そのほか部屋の扉や窓、壁、床、天井など、それぞれの材質やスピーカーとの距離によって固有の共振周波数で共振を起こしています。クオーツレゾネーターを貼る事によりその周波数が変わり、共振を止める事が出来ます。
共振を起こしていない部分に貼るとオーバーダンピング(振動を抑えすぎて音の響きが全くなくなる状態)を起こしたり、逆に共振を起こす場合もありますので、実際の音を聞いて音質が向上したか判断する必要があります。
まずは共振を起こしていると思われる箇所に貼ってみて、音質に変化がない、もしくは良くない傾向になった場合は、違う箇所に貼り直して色々と試してみると良いでしょう。
自作レゾネーターの材料
自ざくレゾネーター制作に必要な材料を用意します。
ハネナイトシート
ハネナイトは、衝撃や振動を極限まで吸収してくれるゴム製のシートです。大きさや厚さによって数種類の商品が発売されています。
普通のゴムであれば物を落としたときに跳ね返りますが、ハネナイトは衝突エネルギーを吸収しほぼ跳ね返りません。アンプやプレーヤー、ラックやプラグ・コネクターなど、スピーカーから出た音によって共振発生した振動を吸収して抑えてくれます。
鉛シート
防振用の鉛シートです。ホームセンターなどでも入手可能です。オーディオ系でもよく使われる防振グッズです。
鉛シートを貼ることで、鉛特有の固有周波数帯が防振されます。
この材料を変えることで固有振動周波数が変わるため、音色が変化します。アルミシートや銅シートなど複数の材料を使ってハイブリット化する方法もあります。
レゾネーター自作方法
自作でレゾネーターを作る方法を紹介します。
今回私が作ったのは、2.5mmのハネナイトを使いました。
固有振動周波数用に鉛シートを使います。鉛シートは、使用する厚さや出音の音圧によって変わりますが、およそ28〜43Hz帯の振動を抑える効果があるようです。
ハネナイトの裏面は粘着シートになっています。剥がすだけでシールのように好きなところに貼り付けることができます。
ハネナイトの表側ゴム部分に鉛シートを貼り付けます。鉛シートも裏面が粘着シートになっているのですぐに貼り付けることができます。
適度な大きさにカットして完成です。レゾネーターは、大きさによっても効果が違ってきます。最初は、1cm〜1.5cm角くらいで効果を試してみると良いでしょう。2.5cm〜3.0cm角でも違った効果を感じることができると思います。
レゾネーターを貼る場所
レゾネーターを貼る場所は、振動の影響を受けやすい場所、音に影響が出やすい場所に貼ると効果を感じることができます。
アンプの前面パネルの下など、筐体の接合部分は振動の影響を受けやすいので効果的です。
電源プラグなどのコネクター部分も振動の影響を受けやすい部分です。
アンプ底面では、電源トランスの設置されている部分にトランスを囲むように置くと効果的です。また筐体の四辺に足より内側になるように貼り付けるのも良いでしょう。
プレーヤーの場合はCDトレーの蓋や筐体底面のドライブ下部に貼るのも効果的です。
簡単に貼ったり剥がしたりできので、ご自身の環境に合わせていろいろな場所で試してみましょう。
まとめ
アコースティックリバイブ・クオーツレゾネーターなど音質改善ツールは、高価なものが多いため気軽に試すには躊躇してしまいます。
自作できる簡易レゾネーターは、材料も安価で簡単に作ることができるので、手軽に音質改善を試すことができます。
音質改善ツールにはオカルト的なものも多いですが、手軽に試せる自作なのでぜひ試してみてください。