この記事では、WebP形式の画像ファイルをJpegやPNG形式へ簡単に変換する設定方法を紹介します。
Googleが開発している新しい画像フォーマット「Webp」。Jpeg並みに軽くて、PNGやGIFのように透過処理のアルファチャンネルをサポートする期待の新フォーマットです。海外のサイトなどでは結構よく見かけるようになりました。
まだ対応ブラウザは少なく、記事執筆時点ではGoogle ChromeやOperaは対応していますが、Internet explorerやEdgeなどは対応していません。しかし、これから普及していくことが十分予想されます。
ツール類もまだ少なく扱いにくい印象ですが、本家のGoogleDeveopersに作成、変換、Viewerなど各種ツールが用意されています。
このWebP変換ツールとMacの標準自動化アプリAutomatorを利用して、自動変換させる方法を解説します。
もくじ
WebP画像を変換するツールをインストール
Google Deveopersからコマンドラインで実行する変換ツールをダウンロードします。
Jpegやpng画像をWebPへ変換するエンコーダーやその逆のデコーダーなど、いくつかのツールがセットになっています。Mac、Linux、Windowsに対応しています。
このツールをインストールします。MacOS専用のパッケージマネージャーHomebrewを使うと、簡単にインストールすることができます。
Homebrewのインストール
Homebrewのインストールは、Macのターミナルアプリから公式ページ記載のインストール用スクリプトを実行して行います。
Homebrewのページからインストール用のスクリプトをコピーし、ターミナルに貼り付け実行するだけで、必要なパッケージが次々と自動的にインストールされます。途中管理者権限のパスワードを要求されるので入力し、「Installation Success」と出ればインストール完了です。
WebPツールのインストール
Homebrewを使ってインストールします。Mac標準のターミナルを起動し、以下のコマンドを入力します。
brew install webp
WebPツール一式が自動的にインストールされます。
ターミナル上での使い方は、変換したいファイルがあるディレクトリへ移動して以下のコマンドを実行します。
dwebp image.webp -o image.jpg
同じフォルダに変換された画像ファイルが生成されます。

私の環境だけかもしれませんが、もしうまく行かない場合は、ファイルの有るディレクトリへ移動してから実行してみてください。
Automatorで自動実行させる方法
毎回ターミナルを起動してコマンドを入力するのも面倒ですよね。クリック一発で変換できるようにAutomatorで自動化します。
Automatorで実行するスクリプトを記述します。
export PATH=$PATH:/usr/local/bin for f in "$@" do dwebp "$f" -o "$f".jpg done
1行目の「export PATH=$PATH:/usr/local/bin 」で、dwebp実行ファイルへのパスを指定します。これを入れておかないとエラーが出てしまいます。
2行目「for f in "$@"」で、選択したファイルの名前を取得。
4行目「dwebp "$f" -o "$f".jpg」で、webpファイルをjpgファイルへ変換。元ファイルと同じフォルダへ出力します。

最後に ⌘+ sで、わかり易い名前を付けて保存し完了です。
保存をすると、ファイルの右クリックメニュー内にある「クイックアクション」項目の中に、表示されるようになります。
Automatorで作成した項目をクリックするだけで、あっという間に変換できるようになりました。
複数ファイルの同時変換も可能です。
まとめ
最近増えてきたWebP画像を簡単に変換できる設定方法の紹介でした。
インストールしたWebPツールの中には、jpeg画像などをWebPファイルへ変換するツールも入っているので、容量などが節約できるようであれば、WebPファイルに変換して使うこともできます。
ただ執筆時点では、WEBブラウザや一部の画像アプリでしか見れないようなので、自サイトで使うかどうかはもう少し様子を見しようかと思います。