シンボリックリンクをクリックひとつで作成するAutoMaterサービスの設定方法

 

この記事ではMacの標準アプリケーション「Automator」を使って、シンボリックリンクをクリックひとつで作成する設定方法を紹介します。

シンボリックリンクとは、オリジナルのファイルやフォルダに別のファイルからアクセスできるようにする機能です。

容量の問題でホームフォルダを別ドライブに移動したいとか、アプリの設定を別のPCでも共有するため設定ファイルをDropboxフォルダに移動したいときなどに利用されます。

本来移動することのできないファイルやフォルダの代わりにシンボリックリンクを置いておき、本体を別の場所に移動できるので、上手に利用すると容量節約やファイルの共有などに役立ちます。

シンボリックリンクの作成はターミナルからコマンド操作で作成するものですが、Macの標準アプリケーション「Automator」を使うとクリックひとつで作成可能になります。設定方法を紹介します。

ターミナルでシンボリックリンクを作るコマンド

Macでシンボリックリンクを作成する倍位は、通常ターミナルアプリを開いて、コマンド操作で作成します。

ln -s 【オリジナルファイル/フォルダのパス】 【シンボリックリンクを作成したい場所のバス】

ターミナルでは、コマンド「ls -s 」に続けて、オリジナルのパスと作成後のシンボリックリンクのパスを入力します。各パスの間は、半角スペースで区切ります。

Macの純正ターミナルでは、ファイルをドラッグ・アンド・ドロップでパスを自動入力することができます。

Automaterで自動化設定方法

毎回ターミナルを立ち上げてパスを入れてというのも面倒な作業です。Mac標準のアプリ「Automator」を使って自動化する方法を紹介します。

Automator-icon

STEP.1
サービスメニュー新規作成

Automatorを起動したら、「メニューファイル新規( + N )」で新規作成画面を開きます。

Automator新規作成

「クイックアクション」を選択して、選択ボタンをクリックします。

STEP.2
サービスメニューの設計

サービスメニューの基本動作を設計します。

Automatorサービス設計

①「ワークフローが受け取る現在の項目:」を「ファイルまたはフォルダ」へ変更します。

②ライブラリの中から「シェルスクリプトの実行」をドラッグ&ドロップで作業エリアへ追加します。

「選択しているファイルまたはフォルダ(①)に対して、シェルスクリプトを実行する(②)」という内容になります。

STEP.3
シェルスクリプトのコードを編集
Automatorコードの編集

実行するシェルスクリプトのコードを編集します。

赤枠内のコードを以下のように書き換えます。

ln -s "$f" "$f".symlink

選択したファイルまたはフォルダのシンボリックリンクを作成するコマンドです。オリジナルのファイル名に「.symlink」を追加したファイル名で、同じ場所に出力されます。

Automatorコードの編集

STEP.4
サービスメニューの保存
Automatorサービス保存

「メニューファイル保存…( + S )」で保存画面を開きます。

「クイックアクションの名前:」にわかり易い名前を入力して 保存 ボタンをクリックで保存して完了です。

正常に保存されると、ファイルやフォルダ選択したときの右クリックサービス にサービスメニューが表示されるようになります。

追加されたサービスメニューをクリックするだけで、シンボリックリンクを作成することができるようになりました。

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