ピアノメインのJAZZが聞きたくて購入した Bill Evans
の言わずと知れた名作「Waltz for Debby」です。
JAZZを聞き始めて以来、もっともJAZZらしいと思える1枚です。ボーカル物から始まってバラード系と続きましたが、本格的JAZZとはこういうモノなのかと実感したアルバムです。
スタジオでの録音ではなく、ニューヨークの名門ライブハウス「ヴィレッジ・ヴァンガード」でのディナーライブを録音したもので、観客の笑い声やフォークなどのカチャカチャといった音がはっきり入っています。何度もテイクを重ねたものではなく、ライブでの一発録りでこの完成度はさすがと鳥肌が立ちます。
ピアノの音は当然素晴らしく期待以上の満足感です。ピアノの音、ベースの音、ドラムの音、そのすべてがバランスよく溶け合っている。このアルバムに纏わるベーシストの Scott LaFaroが数日後に亡くなっているという物語等も余計に特別な1枚と感じさせてくれます。
このアルバムをちょっと調べてみると「Bill Evansの傑作」、「銘盤中の銘盤」と至る所で目にするが、実際に聞いてみるとこれほどアチラコチラで評判になっていることがすぐに理解できると思います。