ミニベロ小径折りたたみ自転車のDAHON Boardwalk D7 2004年モデルを11速化しました。
アニメゆるキャンにも登場した、折りたたみ自転車界では知名度の高いDAHON Boardwalk D7ですが、私の所有する愛車は2004年製とかなり古いモデルのため、快適に走るためには少々物足りなさを感じていました。
純正のスプロケットが14−28Tとかなり大人し目の仕様だったので、トップ側を11Tにしたいと常々思っていました。
必要なパーツか揃いましたので、11足化に踏み切りました。
もくじ
11速化パーツ
愛車のDAHON Boardwalk D7は、2004年製とかなり古い車体です。11速化するには各種パーツを一新する必要がありました。
ホイール
2004年製のDAHON Boardwalk D7のホイールはボスフリータイプの7速でしたので、現行車で一般的なカセットフリータイプのホイールに変える必要がありました。
軽量化も兼ねて選んだのは、LitePRO社製のホイールでした。カンパニョーロの3G組という見た目のかっこよさと、重量の軽さで選びました。
チューブ
チューブは、パナレーサーサイクルチューブという標準タイプのものを選びました。「極力パンクの心配をしなくて良いものを」と思い、価格も高い高性能なものは避けました。
ママチャリなどの実用者向けと同等の製品なので、価格も抑えられていて耐久性も十分ありパンクの心配も少ないのではないかと思い選びました。
空気圧が測れる仏式バルブのものにしました。バルブの長さが若干短く設定されていますが、特に問題はありませんでした。
タイヤ
タイヤは、井上ゴム工業の「IRC JETTY PLUS 20☓1.25」を選びました。
タイヤはパナレーサーなどが有名ですが、価格もそれなりに高価です。11速化で一気にパーツを揃えるのは大変でしたので、価格帯の低いものから選びました。
「IRC JETTY PLUS」は価格が抑えめですが、重量は軽く性能も必要十分でコスパの高いタイヤです。レビュー記事を探してみると、悪い評価はほぼ無く、むしろ高評価ばかりが目立ちました。
低価格帯でコスパの高いタイヤを探すなら、おすすめのタイヤです。
スプロケット・ディレイラー・チェーン
ディレイラーは、Shimano 105シリーズのRD-R7000を選択しました。ホイールが11速対応のカセットフリーでしたので、11速で軽量化と価格のバランスが良いものとしての選択です。
スプロケットは、CS-R7000 11−30Tを選択。以前にチェーンリングをLitePRO製の58Tに交換しているので、11Tを回せるか心配でしたが、クロスレシオになっているのでいけると判断しました。
チェーンリングを58Tにすると純正の52Tと比べて、およそ2段分重さが変わります。DAHON Boardwalk D7 2004年モデルの純正は14−28Tだったので、ロー側の28Tが26T相当のギアレシオになります。
私の使い方では、滅多に28Tは使いませんでしたが、全く使わないというわけではないので、保険の意味でロー側30Tにしました。チェーンリングを58Tにしているので、52Tで28Tを使ったときのギアレシオと同じくらいになります。
チェーンは軽量タイプにしようかと思ったのですが高価なので、11速対応チェーンでは標準的なShimano CN-HG601にしました。
シフター
一番悩んだのがシフターです。11速対応のシフターは、選択肢が非常に少ないという事実を初めて知りました。
カチカチと小気味よく切り替えるのならば、インデックスタイプのShimano SL-RS700ですが、フラットバー用しかありません。
将来的にブルホーン化も予定しているので、再利用できそうなサムシフタータイプかWレバータイプを探しました。
結論から言うとレバータイプのシフターで11速対応のインデックスタイプは、執筆時点では存在していませんでした。フリクションタイプという無段階変速のものしかありません。
フリクションタイプでも11速対応を正式に謳っているのは、エネシクロしかありませんでした。
しかしフリクションタイプは構造が単純なためセッティングの幅が広く、11速対応を謳っていなくても柔軟に対応させることが可能です。公称7速まで対応のレバーで11速引けたという話もあります。
ということで選んだのは、「DIA-COMPE ENE サムシフター」です。将来的にブルホーン化しても再利用できそうなのと、公称では10速までの対応ですが問題なく11速引けるシフターということで選びました。
11速化
まずはホイールにタイヤを組みます。
リムテープのバルブ穴とホイールのバルブ穴がずれないように、ドライバーなどで位置を固定してはめ込みます。
ヨレや折れなどを丁寧に直します。ここを怠るとパンクの原因になったりするので、細心の注意を払って丁寧に直しましょう。
タイヤにチューブ入れてチューブを噛み込まないように気をつけながらホイールにつけていきます。
最初の2〜3回空気入れをプッシュしたときにタイヤ全体をよく揉んで、タイヤとチューブをなじませるのが噛み込みを防ぐコツです。
前後ともタイヤの組み込み完了です。
つぎにスプロケットを取り付けていきます。新品はカセットにそのまま取り付けるだけなので簡単です。
スプロケットの取り付け完了。11速というといかにも歯数が多そうに感じますが、見た目的にはそんなに派手には見えません。
タイヤ・ホイール組み込み完了後の重量は、フロント側761g、リア側1.2kgでした。前後合わせてもちょうど2Kgです。思ったより軽量で安心しました。
続いてリアディレイラーの交換です。純正はShimano製のSISが直付けで付いていました。
リアディレイラーRD-R7000を取り付けます。こちらの直付けですので、簡単にポン付け交換できます。
シフターは、フリクションタイプのサムシフターDIA-COMPE ENE サムシフターです。フラットバーにもブルホーンボーにも使うことができます。
構造が単純なので本体を固定して、ワイヤーケーブルを通すだけで取り付け完了です。
ディレイラーの調整もインデックスタイプのように細かく調整する必要はありません。ロー側とトップ側の位置をチェーン落ちしないように調整するだけで完了します。
あとは外していたパーツをもとに戻し、チェーンを繋いで完了です。
感想
タイヤが細く、高圧になったので、乗り味がかなり硬い印象になりましたが、路面抵抗が下がったため走行性能はかなり良くなりました。
抵抗が少ない分、足に掛かる負担も少なくなったようで、14Tから11Tになって相当重く感じると予想していましたが、思ったほど重くなった印象は受けません。11速化でクロスレシオ化したことも大きな要因だと思います。
フリクションタイプの変速レバーは初めて使いましたが、慣れてくると非常に使いやすいと感じます。
発進停車の多い町中などでは、足の負担を軽減するため停車直前にロー側へ落として起きたいのですが、インデックスタイプのときは、ローギアに落とすのが大変でした。フリクションタイプだと2〜3段を一気に落とすことができるので、発進停車の多い場所でも疲労を抑えられます。
ただ、いま何速に入っているのかは、分からなくなります。
まとめ
11速化するには、11速対応のフリーで組んだホイール、スプロケット、ディレイラー、シフターと、必要なパーツが多くなります。
パーツさえ揃えば交換するだけなので割と簡単なのですが、11速を引けるシフターが現状少ないのがネックですね。
資金が豊富にあればよいのですが、そうでない場合は、将来のカスタムも見越してパーツを選ぶ必要があります。