この記事では、愛車DAHON Boardwalk D7の巡航速度アップのために、軽量大径チェーンリング&軽量クランクへ交換する方法を紹介します。
DAHON Boardwalk D7は、性能と価格のバランスが良い広告波モデルとして有名ですが、私の愛車は2004年モデルということでかなり古い機種になります。
当時のDAHON Boardwalk D7は、スポーツ車と実用車の中間的な位置付けで、ギア比なども14−28Tとトップ側が大きめになっています。
市街地だけならこれでも特に問題ないのですが、郊外のポタリングなどでは若干の物足りなさを感じます。
もう少し重厚速度を上げたいと思い、幾つかの選択肢の中から大径チェーンリングへ交換する方法を選択しました。交換の方法を紹介します。
もくじ
チェーンリング・クランク・ボトムブラケット
私の愛車2004年モデルのDAHON Boardwalk D7は、純正のチェーンリングが52T、スプロケットはボスフリータイプの14−28Tです。
乗り慣れてくると、それほど急坂や長い上り坂がある場所を走らないのでロー側は良いのですが、トップ側に物足りなさを感じます。
平均巡航スピードを上げる方法は3つあります。
- ホイールをインチアップする
- スプロケットのトップ側を増やす
- チェーンリングを大径化する
①のホイールをインチアップする方法は、現行の交換用ホイールはカセットタイプのフリーがほとんどですので、純正のボスフリータイプのスプロケットが使えません。カセットフリータイプのスプロケットを用意しないといけなくなります。
また、DAHON Boardwalk D7の純正406サイズから451サイズへインチアップすると、ブレーキも対応品に交換する必要が出てきます。シューの位置が変わるため純正は使えません。
②のスプロケットのトップ側を増やす方法は、純正がボスフリータイプのため中華製のボスフリー対応スプロケット1択と選択肢が殆どありません。
日本製に比べギアチェンジが渋く、寿命も短いなどの口コミも見受けられます。シマノなどの日本製スプロケットを装着しようとすると、どうしてもカセットフリータイプのホイールに交換する必要が出てきます。
また、どうせスプロケットを交換するのならと純正の7段より多い段数にしようとするとディレイラー、シフターなどすべてを交換しないといけなくなります。
③のチェーンリングを大径化する方法は、大径化することによって同じスプロケットでもいままでの14Tが12Tと同じようなギア比になるなど、全体的にギア比がトップ側にシフトします。ただロー側も28Tが26Tくらいのギア比になるため、本来であれば軽くしたいはずのロー側が重くなってしまいます。
また2004年モデルのDAHON Boardwalk D7の純正チェーンリングは、クランクと一体型のためクランクも変える必要があります。交換するクランクの種類によっては、BB(ボトムブラケット)の交換まで必要になります。
それぞれのメリット・デメリットを前提に、今回はチェーンリングを大径化する方法を選択しました。
交換するパーツ
チェーンリング交換に伴って必要になるパーツは、チェーンリング、クランク、つぎにボトムブラケット、チェーン。
チェーンリング
今回の主役チェーンリングは、折りたたみ自転車の軽量パーツを多く取り扱っているLitepro製のものを選びました。
Litepro AL7075-T6という、58T/130mmの軽量チェーンリングです。
当初は60Tを探していましたが、チェーンガード付きで安くなっていたのでこれにしました。
チェーンリング単体で、139gです。
クランク
2004年モデルのDAHON Boardwalk D7の純正チェーンリングが、クランクと一体型だったため、必然的にクランクも変えないといけませんでした。
Aceoffixという軽量クランクです。界隈では知る人ぞ知るメーカーですね。
フィキシングキャップの取り外しには、カニ目レンチが必要です。私はカメラレンズの分解用に持っていたので、なんとか取り外せました。
クランク単体での重さは、390gでした。
ボトムブラケット
クランク取り付け方法が純正とは違うため、BB(ボトムブラケット)も交換する必要がありました。
クランクと同じAceoffix製のBBに交換します。単体で148gという軽量BBです。
純正のカップ&コーン式BBが332gでしたので、BBだけで184gの軽量化です。
チェーンリングボルト
チェーンリングとクランクを固定するボルトもチタン製の軽量ボルトを使ってみました。
このボルトもLitepro製で、5個で8gです。
軽量化
チェーンリングとクランクのセットで重量を比較すると、850-536=314g。
BBの重量差が、332-148=184g。
合計すると、314g+184=498gの軽量化になります。
交換
まずはクランクを外します。フィキシングキャップが無くなっていたため、ネジ穴が摩耗していたのかコレッタ抜きが入っていかず苦労しました。
つぎにBBの交換です。
右側はすぐに外れたのですが、逆ネジの左側がなかなか外れませんでした。
最終的にM16☓30mmのボルトナットを購入してきて、ワンを挟み込むことで外すことができました。逆ネジだからこそできる技ですね。
BBケース内をパーツクリーナーで洗浄して古いグリスを綺麗に除去します。内部はサビもなく綺麗でした。
各所にグリスを塗ったAceoffixのBBを取り付けます。締め付けトルクは13〜15nですが、トルクレンチを持っていないので、感覚で締め込みます。
ちなみに私は過去に車屋で働いていたことがあるので、これ以上締めるとネジ山を滑るとか締め付けトルクなどは感覚で分かる人です。
クランクの取り付けはフィキシングボルトを締めるだけです。
チェーンリングの大径化に伴い、チェーンも新調しました。チェーンの長さは、ディレイラーを通さずスプロケットのロー側とチェーンリングにかけたところから2玉分伸ばした位置で設定しました。
動作確認をして完成です。
まとめ
チェーンリングの大径化に挑戦してみました。
2004年制と古い車体のためか、全体的にネジ山が摩耗しているようでネジが入りくくなっていました。特にクランクを抜くときなど、ネジ山をなめてしまいそうでハラハラしました。
あとは左ワンの固着に苦戦しました。途中M16☓30mmのボルトナットを購入するために、徒歩でホームセンターに行く必要がありました。
事前によく調べて必要な工具類を揃えておく必要を痛感しました。