この記事では、投資に興味はあるけど仕事も忙しくてなかなか始められないサラリーマンのあなたに、難しいことを考えずに確実にお金を増やす投資方法を解説します。
将来のことも考えて節約し貯蓄もしていると自由に使えるお金はあまりありません。同じような収入のはずなのに、何故か余裕のある暮らしぶりの同僚がいたりしませんか?
その秘密は投資です。現在の銀行金利は史上最低レベルに低い状態です。年率0.01%〜0.05%程度でしょうか。平均すると0.03%くらいだと言われています。100万円を銀行に預けると1年で300円しか付かない計算です。
投資信託やAIロボット運用などの投資商品は、大きな金融危機でもない限りおよそ5%の金利で回すことができます。うまく運用できれば7%もありえます。
「初心者が手を出して、そんなにうまくいくわけがない」と思われるかもしれません。確かに自分で株式を売買して利益を上げるには、相当な知識が必要です。
そこで投資初心者が利益を上げるためには、プロに丸投げをしてしまえばよいのです。投資信託やAIロボット運用などの金融商品は、投資のプロが株式や債券など複数の銘柄に分散投資しながら、目標金利に到達するように運用してくれます。
銀行に貯蓄するより、金利が大幅に良い投資に回すことで、将来の貯蓄を増やしたり日頃の自由に使えるお金も余裕が出てきます。
もくじ
サラリーマンにはインデックスファンド長期積立が最適
何も知識がない初心者でも投資上級者でも、実はインデックス投資信託の積立運用が最適です。投資上級者も投資信託の中の人がしているような複数銘柄への分散投資を、個人でしているに過ぎません。
投資には、デイトレードのような短期間に売買を繰り返す方法と長期間保有して利息の複利計算で増やしていく方法があります。
普通のサラリーマンには、証券取引所が開いている日中に売買を繰り返すことは難しいので、長期の運用方法を選ぶことになります。そこで通常の株式や債券を個別で売買するのではなく投資信託を選択すると、プロが市場の変化に合わせて売買を繰り返し配当利率を保つように運用してくれます。
配当金を再投資しておけば、複利計算で徐々に増えていきます。積立にすることで銀行に貯蓄をする感覚で、はるかに大きな利息を手にすることができます。
とは言え「株価が下がったら損切りして、リスクの拡大を防がないといけないのでは?」と思うかもしれませんが、その心配は不要です。ファンドの構成銘柄のうち1社だけ極端に業績が悪化した場合、その銘柄は自動的に他の銘柄と入れ替えが行われます。
また世界的な不況で全体の株価が下がり入れ替える銘柄がないといった場合でも、倒産のリスクがある銘柄を持ちこたえられそうな銘柄と入れ替え運用するため、ファンド自体が0円になってしまうことはありません。経済指標の上昇とともに値上がりしていきます。
つまり証券取引所が開いている日中に取引が難しいサラリーマンには、銀行への貯蓄感覚で長期積立し、あとは放置しておくだけで配当の複利計算で増えていくインデックスファンドの長期積立運用が最適です。
どんな銘柄を選択
「投資信託がプロに丸投げで運用してくれるのはわかったけど、実際にどれを買えばよいのかわからない。インデックスファンドって何?」という疑問が出てくると思います。
投資信託には、目的によって運用方法の異なる2つの種類があります。
アクティブファンド・・・・利益追求型
インデックスファンド・・・経済指標同調型
より高い利益を上げることを目的に、特定のジャンルやテーマに限定した投資を行う方法を「アクティブファンド」と呼びます。利益優先で強気の取引や絞ったジャンルのみの売買などを行うため、利益が出やすい反面、当然株価暴落などの影響を受けやすくリスクも高くなります。
インデックスファンドは、国内では日経平均やTOPIX、海外ではダウやS&P500などの経済指標の値動きに同調させるよう運用されます。ジャンルの偏りが少ないため業種による値動きに左右されにくく、一攫千金的な利益は出ませんがリスクを減らすことができます。また信託報酬という手数料が安いのもインデックス型の特徴です。
個人で値動きに合わせて頻繁に売買ができないサラリーマンにおすすめのインデックスファンドをいくつかご紹介します。
銘柄 | 投資対象 | 信託報酬 | 連動指数 | 備考 |
---|---|---|---|---|
eMaxis Slime 米国株式(S&P500) | 米国 | 0.0968%以内 | S&P500指数 | 円換算ベース、為替ヘッジなし |
楽天・全米株式インデックスファンド | 0.162%程度 | CRSP USトータル・マーケット・インデックス | 円換算ベース、為替ヘッジなし | |
eMaxis Slime 全世界株式(除く日本) | 全世界 | 0.1144%以内 | MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス | 円換算ベース、為替ヘッジなし |
楽天・全世界株式インデックスファンド | 0.212%程度 | FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス | 円換算ベース、為替ヘッジなし | |
ニッセイ外国株式インデックスファンド | 0.1023%以内 | MSCI コクサイ インデックス | 円換算ベース、為替ヘッジなし | |
ニッセイ日経平均インデックスファンド | 日本国内 | 0.154%以内 | 日経平均株価(日経225) | |
ニッセイTOPIXインデックスファンド | 0.154%以内 | TOPIX(東証株価指数) |
とれも信託報酬が1%以下で取引手数料は無料、投資信託ランキングの上位に入っている人気銘柄です。
国内を対象としたものを一つ、全世界・米国を対象としたものの中から一つを選んで積み立て投資するとリスク分散になり、急な暴落にも対応できます。
おすすめは「楽天・全米株式インデックスファンド」と「ニッセイTOPIXインデックスファンド」の組み合わせ。余裕があれば「eMaxis Slime全世界株式(除く日本)」を追加するとほぼすべての世界株を対象に分散投資できます。
証券会社によって取り扱っている投資信託に違いはありますが、紹介した7つは人気商品です。ほぼすべての証券会社で扱っています。
楽天証券は、楽天銀行口座を持っていたので使っています。同じ楽天グループということで楽天ポイントを投資に使えたり、楽天銀行の金利優遇など様々な特典がついてきます。
SBI証券は使いやすさが気に入ってメインで使っている証券口座です。つみたてNisaもSBI証券で行っています。
マネックス証券は、無料で使える資産分析ツールなどが豊富です。追加するならどんな銘柄が良いかなどの提案も見ることができるため、運用方法を検討する手助けになります。
まとめ
日中に取引が難しいサラリーマン、とくにこれから投資を始めたいと考えている初心者には、仕事の合間を縫ってスマホで株式売買はかなり無理があります。投資に関する十分な知識もないまま自分で取引を行っても、損をする可能性が高いと言わざるを得ません。
難しい売買はプロに任せるのが一番。銀行への貯蓄感覚で長期積立し、あとは放置しておくだけでプロが運用し増やしてくれるインデックスファンドの長期積立運用がサラリーマンには最適です。