2004年モデルのDAHON Boardwalk D7の「スレッドタイプ」ハンドルポストを、ポジションにあわせて高さ調整をするためにカットしました。
現行モデルのとは違い「スレッドタイプ」のハンドルポストは、交換パーツも少なく選択肢は限られます。
交換パーツに頼らずに、純正ハンドルポストをカットすることで、ハンドル位置を下げてポジション出しの幅を広げることができます。
実際に行ってみたハンドルポストのカットを紹介します。
もくじ
DAHON Boardwalk D7 2004年モデルのハンドルポスト
現行のDAHON Boarswalkのハンドルポストは、「スレッドレスタイプ」または「アヘッドタイプ」と呼ばれるタイプで、ヘッドチューブに被せて大きなボルトで固定するタイプです。
ところが2004年モデルのDAHON Boardwalk D7は、「スレッドタイプ」と呼ばれる古い方式で、ヘッドチューブの中に棒状の金具を挿入して、くさびを締めることで固定するタイプです。
軽量化やポジション調整を目的に交換するためには、一部のサードパーティ製のものを使う方法が一般的ですが、「スレッドタイプ」の交換パーツは極端に数が少なく、選択肢は限られます。
ヘッドチューブのパーツをまるまる交換して「アヘッドタイプ」にすることもできますが、フロントフォークからヘッドパーツまですべてを変えないといけません。かなり高額になってしまいます。
コストを掛けずに安価に高さを低くするために、ハンドルポストをカットするという方法があります。スチール製のハンドルポストをカットするために、パイプカッターか金切り鋸があれば割と簡単にカットすることができます。
今回は、ハンドルポストカットに挑戦してみました。
ハンドルポストを切断
2004年モデルのDAHON Boardwalk D7は、高さ調整式のハンドルポストを採用しているのですが、一番低い状態にしてもサドル位置より高い位置になってしまい、ベストポジションには程遠い状態になってしまします。
自分の足が短いのでサドル位置をこれ以上あげるわけにもいかず、ベストポジションが出せません。
一番低い状態にしても、6cmほど余裕があります。この6cmをカットしていきます。
ハンドルポストは、およそ27.5cmほどあります。
6cmカットしていきます。
切断にはパイプカッターを利用しました。DAHON Boardwalk D7 2004年モデルのハンドルポストには回転防止の溝がないため、パイプカッターが使えます。
現行に近い年式のモデルでは、ハンドルが回転しないように溝が切ってあるため、金切り鋸でカットする必要がります。
そこそこ肉厚ですが、わりと簡単にカットすることができました。
サドルの高さとほぼ同じくらいまで、下げることができるようになりました。
メリットとデメリット
道具させあれば簡単にカットすることができ、一気に6cmもポジション調整の幅が広がりますが、良いことばかりではありません。純正部品をカットするメリットとデメリットを考えてみましょう。
- 軽量化とポジション調整の幅が広がる
- コストパフォーマンスが良い
街乗りオンリーでママチャリ風の直立した姿勢で乗る場合は、何もする必要はありませんが、ポタリングやツーリングなどスポーツ車っぽく前傾姿勢のポジションを取りたい場合は、ハンドルポストを下げる必要があります。
ハンドルポストをカットする方法は、6cmほど調整幅が広げることができ、カットすることで若干の軽量化にも繋がります。
カットするためにパイプカッターや金切り鋸は必要ですが、高価なパーツを購入する必要がないので、圧倒的にコストパフォーマンスは良いです。工具を持っていれば、ほぼ無料のようなものです。
- もとに戻すことができない
- 防錆などのメンテナンスが必要
ハンドルポストをカットする方法は、純正パーツを加工するためメリットばかりではありません。
物理的に切断してしまうため、もとには戻せなくなります。加工自体は失敗することはないと思いますが、保証や中古で売却するときなどに影響があるかもしれません。
ハンドルポストは金属なので、切断面からサビが進行する可能性があります。防錆などのメンテナンスが必要になってきます。
私は切断面にグリスを塗って防錆しています。この方法は、定期的にグリズ切れを確認する必要があります。
まとめ
純正ハンドルポストをカットして、ポジション調整の幅を広げる方法を紹介しました。
サードパーティ製の交換パーツが豊富にあれば、取り替えるだけでポジション調整だけでなく軽量化にも効果がありそうですが、古い方式の車体だと選択肢は限られます。
純正ポストをカットするという苦肉の策ですが、カットした分の若干の軽量化とポジション調整幅が広がった恩恵は十分に感じることができます。
パーツがなくて悩んでいるなら、自己責任ですがこんな方法もあるということで紹介しました。