【ハイドロカルチャー】エバーフレッシュの特徴と育て方

エバーフレッシュ
名称 エバーフレッシュ
学名 Cojoba arborea var. angustifolia
科・属 マメ科コヨバ属
原産地 ボリビア、ブラジル
栽培難易度 易しい

目次

エバーフレッシュの基本情報

分類 樹木
耐寒性 弱い
耐暑性 強い
耐陰性 あり
日照 明るい場所を好む
好む

エバーフレッシュの特徴

エバーフレッシュは、ボリビアやブラジルなど高温多湿な熱帯地方原産のマメ科の常緑樹です。自生地では30mを超す高木になりますが、繊細な明るいグリーンの葉と細身な樹形が人気な観葉植物として有名です。

日本にも自生している同じマメ科のネムノキと同じく、夜になると葉を閉じます。昼間はきれいに開いていた葉が夜にはまるで寝るように閉じるこの現象を、就眠と言います。この就眠運動は、夜間に葉から水分が蒸散するのを防ぐためと言われています。

エバーフレッシュは、春から夏に直径2~3㎝程度の薄黄緑色の小さな花を咲かせます。うまく受粉するとマメ科らしく赤いサヤの中に種子の入った実を付けます。サヤの色が赤く色づくことから和名ではアカサヤネムノキと呼ばれることもあります。

高温多湿な熱帯地方の植物らしく、暑さに強く水を好みます。もし、夜でもないのに葉を閉じたまま開かないようであれば、水不足の可能性があります。水やりと葉水で多湿な環境を再現してあげてください。

置き場所・日当たり

耐陰性があり日陰でも育ちますが、本来は光を好む植物です。直射日光は葉焼けを起こしてしまいますので、カーテン越しの窓際くらいの明るさが最も適しています。

置き場所の問題で室内の日陰に置くのであれば、ときどき窓際の明るい位置に移動し日光浴をさせてあげてください。

温度

熱帯地方原産というだけあって高温にはとても強い植物です。その反面寒さには弱いので、冬の間は極端に室温が下がる場所には置かないようにしましょう。

ある程度の大きさ(樹高40〜50cm以上)になると、丈夫になり耐寒性も上がりますが、小さな苗木の間は特に気をつける必要があります。

用土

エバーフレッシュの根は、非常に細い音がたくさん密集して生えます。ハイドロカルチャーの支持材(用土)は、小粒のレカトンやセラミスなど粒の細かいものを選択する必要があります。

エバーフレッシュの育て方

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え替え
肥料
開花

水やり

高温多湿な熱帯地方原産の植物なので、水を好む傾向があります。基本的には一般的なハイドロカルチャーの水やり方法と同じです。

春〜秋

気温が高くなる育成期は、鉢底の水がなくなってから1〜2日後に次をあたえます。あたえる量は水やりをしてから2〜3日でなくなる程度が基準となります。

株が小さいうちは、1〜2日でなくなる量をあたえ、1日空けて次をあたえます。株が大きく(樹高40〜50cm程度)なると2〜3日でなくなる程度の量をあたえ、1〜2日後に次をあたえます。

株が小さいうちは、根の量も少なく根腐れや水切れの危険性が高いため、細かく管理する必要があります。大きくなってくると樹木の幹部分に必要な水をためて自分でコントロールするようになるので、ある程度大雑把にあたえても問題ありません。

熱帯地方原産のため耐寒性が低く、寒さには弱い傾向があります。普段暖房を使うリビングなどにおいておくのであれば問題はありませんが、日中や夜間に長時間暖房を使わない部屋に置く場合は水やりに注意が必要です。

気温の低い期間は、毎日就眠運動こそしていますが、実際は冬眠のように育成が緩慢な状態になっています。根からの水の吸い上げも弱くなるので、水やりの量・回数を減らし調整します。

具体的には、鉢底の水がなくなってから3〜4日後に次をあたえるようにします。あたえる量は水やりをしてから2〜3日でなくなる程度が基準となります。要するに2〜3日でなくなる量を1週間に1回あたえるという感覚です。

葉水

高温多湿な熱帯地方原産の植物なので、乾燥にはあまり強くありません。葉水を与えることは、湿度を保ちつだけでなく害虫やホコリの除去にも効果があります。定期的に行いましょう。

特にエアコンを使用することの多い季節は、夏でも冬でも部屋の中が乾燥しがちです。1〜2日に1回は湿度調整のためにも葉水をしましょう。

肥料

丈夫で育てやすいエバーフレッシュは、育成期に肥料を与えるとすぐに効果が現れます。

ハイドロカルチャーによる栽培方法では、肥料は液肥一択になります。液肥との相性が良いのか、水を好むエバーフレッシュは液肥をあたえるとすぐに新葉が出始めたり花を咲かせたり、目に見えて成長します。

大きく育てたいときは10日〜2週間に1度、あまり大きくせず現状を維持したいのなら月に1度程度で十分です。

早く大きくしたいからとあたえすぎるのは、肥料やけを起こして根を痛めますので逆効果です。適量を守りましょう。

剪定

エバーフレッシュは丈夫で生育旺盛です。あっという間に大きくなりますので、適宜剪定するといいでしょう。

樹高50〜60cmを超えるほどの大きなになってくると、剪定が原因で枯れることはまずありません。また、剪定の時期も特に選びません。いつでも好きなときに好みの樹形に整える事ができます。

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日本原産のネムノキは、剪定に弱く休眠期の冬の間2月頃に行います。冬でも枝葉なら剪定してもOKですよ。

植え付け

エバーフレッシュの苗の植え付けは、4月~6月の暖かい時期が最もおすすめです。 7月を過ぎると30度を超える日が続きますが、熱帯地方原産の植物でも30度を超える猛暑のときは成長を止め暑さに耐えます。空調が効いた部屋であれば問題は少ないですが、苗の植え付けをする場合、猛暑日は避けるようにしたほうが良いでしょう。

ハイドロカルチャーの植え付けは、ハイドロカルチャー専用苗を使う場合はそのまま植え付けて良いですが、土植えの苗をハイドロカルチャーにする場合は、土を十分に落とし水差しにして水根を出させる必要があります。

根が水に浸かっている状態で育てるハイドロカルチャーは、水根をしっかり出させることが植え付け成功のコツです。

植え替え

エバーフレッシュは、成長の速さとは裏腹に根がとても細くあまり伸びないため、木の大きさの割に根詰まりしにくい植物です。

小さな苗木の状態から育てるのであれば、成長が早いので1〜2年で植え替えしないと、樹高に対してポットが小さすぎるようになり倒れやすくなります。

樹高50cm前後に達した頃にちょうどよい大きさのポット(6〜7号くらい)に植え替えると、その後は根詰まりすることもなく天井に届くほどの大きさにまで成長します。

エバーフレッシュを室内で育てる場合は、根詰まりの心配よりも成長のしすぎを心配しないといけなくなります。

植え替えは樹高の高さで重心が高くなり倒れやすくなるのを防ぐために、バランスをとる目的で行っている感覚です。

増やし方

エバーフレッシュは、剪定した枝をいわゆる挿し木にすることで簡単に増やせます。

ハイドロカルチャーによる育成の場合は水根を出させる必要があるため、剪定した枝を水差しにします。およそ3〜4週間ほどで水根が発根します。水根が出たらポットに植え付けます。

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